ClipperFile NO.015

職種
ダンサー・振付師・即興身体表現アーティスト
性別
男性
活動拠点
関東近郊からどこへでも

発達障害・自閉症などの障害をもつ、即興身体表現アーティスト。
ストリートダンスののち、師匠・香瑠鼓(かおるこ)との出会いで即興に目覚め、ネイチャーバイブレーションメソッドを学ぶ。
舞台・テレビ・イベント出演の他、ダンス指導、振付、創造力ワークショップ、イベント主催、ネットラジオパーソナリティなど活動中。

自己紹介をお願いします。

即興身体表現アーティストをしています想真(そうま)です。舞台やイベントに出演したり、ワークショップの開催、ミュージカルの振り付けなどを行っています。

即興ダンスとはどんなダンスなんでしょうか。

ネイチャーバイブレーション(自然に共振する)というメソッドを使うんですけれども、周りの自然を感じたり、自分の中の自然を感じたりしながら、それをその場で体のいろんな部分を使って表現するダンスです。例えば、指1本だけで表すこともあれば、体全体を使って表すこともあります。

聞いた感じ、難しそうですが、具体的にはどのような動きなのでしょうか?いつもは体で表現していると思うのですが、例えば指1本でどのように表現するなど言葉で説明できますか。

そうですね。指には第一関節、第二関節、第三関節があるので、そこを普段意識したり感じたりすることはあまりないと思うんですね。そこを感じるように意識してみると、何かが生まれてくるので、生まれてくるまではちょっと動かしてみたりとか、そういったことをしています。動かしていく中で自分の気持ち、例えば過去の気持ちが表れてきたり、周りの何かと繋がったりしていくのがネイチャーバイブレーションというものなんです。ですので、よく言うんですけど「誰でも表現できるよ!」って言ってます。

このメソッドを最初に考えたのは想真さんなんですか?

いいえ、これは僕の師匠で振付家の香瑠鼓(かおるこ)先生が考案したものです。香瑠鼓先生はさまざまな障害のある方達に、一般の方やアーティスト達と交流しながら、楽しく創造力を鍛え、自己表現を行っています。

香瑠鼓先生はどんな方なんですか。

僕も今同じような感じなんですけど、宇宙とか大地とかそういった、自然の流れにのっている感じの人なんですね。この道に進もうと思ったんですよね。

即興のネイチャーバイブレーションとの出会うキッカケは何だったんでしょうか。

ダンサーの先輩が出演している即興の舞台を見た時に、ものの見方を1点からではなく、いろんな面から見て、それを体で表現したり、声で表現したりしていたんです。それが凄っい!面白かったんです。それから先輩に超憧れてしまって、即興身体表現を学びはじめる一番のキッカケとなりました。
今、僕もワークショップで大人向けや子供向け、障害を持った方々など、いろんな方に即興身体表現を教えてるんですけど「ものの見方を変えてみる」っていうのをよく言うんです。そうすると「普段の生き方が変わっていくよ。」というのを伝えています。

ネイチャーバイブレーションを学んで、即興身体表現をやって良かったと思うことはありますか?

超明るくなったことです!(笑)なんでしょうね。負のオーラではなく、いつも正のオーラでいようと思ってるんですよ。そういうように自分をパッと切り替えられる、それが自分的にはものの見方を変えられるようになったと思っています。

それはダンスをやってから変わったことなんでしょうか?凄く明るいオーラが出てますね。

そうですね。ありがとうございます。

最初にダンスに興味を持ったキッカケはなんですか?

ジャニーズに憧れたのがキッカケです(笑)。ジャニーズと言ってもセンターではなく、バックで踊っているジャニーズジュニアが気になり、ずっと真似して踊っていました。それが、自分が体を動かすのが好きなんだと気づいたキッカケです。小さい頃から今でも、発達障害と自閉症を持っていて、小さい頃は全く言葉を話せなかったので、体を動かすしか表現方法がなかったので、これはいい方法を見つけたと思いました。

ダンスをやることで、障害から解放される感じになったんでしょうか。

人前や外に一歩出ると、自分が障害を持っていることを忘れられて、いきなり「自分の使命はダンスだ。」って思えるんですよね。自然に触れていると、障害って呼ばれる部分から、それを自分の個性だと自分自身で思えるようになったので、こうやって続けていられるんだと思います。

活動としてはどんなことをしていますか。

今、ちょうどミュージカルの振り付けをしています。横浜ラポール障害者スポーツ文化センターというところがあるんですけど、そこで障害を持った方々が行うミュージカルの振り付けを昨年の6月頃から担当しはじめて、一度公演を終えました。今期も4月から8月本番のミュージカルの稽古がまたはじまって、現在も振り付けを教えているところです。

障害者の方々への振り付けは難しくないですか?

周りがどういう環境を作ってあげられるか、ということが一番重要だと思っていて、例えばその子達が左右に揺れることしかできないと保護者の方が思っていても、僕から見たら左右に揺れることがその子の個性だから、それを活かす振り付けをその子に与えるんです。一番得意な動きを見つけてあげるっていう感じです。

そうなると普通の振り付けより、人それぞれの個性をちゃんと理解しないと、できない仕事ですよね。

理解する為にめちゃめちゃ、コミュニケーションを取ります。

仕事をやっていく上で、一番大事にしていることは何ですか?

ちょっと感覚的な話しになるのですが、よく言っているのは「周り(外、環境)の宇宙と自分の中(内、体内)の宇宙をいつも感じていること」です。

面白い表現ですね。人間じゃなくて宇宙人みたいな。

森、大地、宇宙、星座が好きすぎて、かれこれ何億年と宇宙人で通ってしまってますね(笑)。

これまでの失敗談などはありますか?

最近、失敗って思わなくなってしまったんで、難しいですね。この出来事があったからこそ、という風にかなり前向きに捉えています(笑)。

これからやっていきたいことや夢はありますか?

宇宙人として話しますと、「世界を平和にしなくてはならない」という使命を宇宙から受けているので、どうやったらみんなが幸せって思うか、ということをいつも考えています。ワークショップで幸せを感じてもらえるようにやってみたり、「ありのままでいいんだよ」と伝える時もあるし、「ものの見方を変えると気持ちが変わってくるよ」って一歩先に進んだことを教えることもあるし、「想像力をもっともっと膨らまして」という時もあるし、出会う人ひとりひとりがポジティブに思ったり前に進めるようになる感じに、していきたいと思っています。これまで、イベントや舞台、スタジオなどの中での活動が多かったんですけど、これからどんどん外での活動を広げて行きたくて、ストリートや街中、駅前や緑がある公園など、そういった場所で一般社会の人達の中で伝える人になりたいと思っています。それは日本でもいいし、世界に出て行ってもいいし、どこに行っても自分が一歩歩くだけで、何か「フワッとした幸せな気持ち」になってもらえるようにしたいというのが夢ですね。

Clipsライター
インタビューを終えて
インタビュー中、とても明るいオーラを放っていた想真さん。「ものの見方を変えてみる」という活動や即興身体表現を通じて、障害を持っていることは悪いことじゃない、それは人それぞれの個性なんだ、という素晴らしい考えを、これからもっと発信してもらいたいと思いました。CLIPsでも今後の活動を応援していきます!ありがとうございました。